福岡といえばやっぱり太宰府天満宮
Post:2017/06/15
数少ない福岡の名所旧跡の中でも、ダントツの場所と言えば、大宰府天満宮です。福岡市天神から、二日市乗り換えの西鉄の特急電車で、約20分と便利です。
「東風吹かば匂い起こせよ梅の花~」と、道真公が詠んだように、およそ6000本の梅が開花する時期だけは、「飛梅号」という直行便が運行されます。本殿の前には、京の都から菅原公を慕って飛んできたとされる白梅と紅梅が左右に植えられ、周りには回廊が続く、全国の天神様の総本山と言える堂々としたお宮です。
境内には、心字池という心の字の形をした池があり、太鼓橋を含む3つの橋が掛かっています。この橋は、手前から、過去、現在、未来を表していて、ここを渡ることで、心身共にすっきり清めてお参りすることになります。
本殿は、亡骸をのせた牛車がどうしても進まなくなったこの地を墓所と決め、延喜5年(905)に祀廟を、延喜19年(919)に社殿を建立したもので、菅原道真の墓所の上に建つお宮なのです。
駅から、天満宮入り口の大鳥居まで、通りの両側は、門前町としてのおみやげものや名物の梅ヶ枝餅を焼きながらの各店毎の実演販売で、デパ地下並みの混雑ぶりを見せています。この名物梅ヶ枝餅は、薄く伸ばしたお餅の皮で、小豆あんを包み焼いたものですが、焼きたてのぱりっとした皮のモチモチ感は、一度食べたら病みつきになること請け合いです。
お店お店で若干の味の違いはありますが、梅ヶ枝餅そのものは登録商標で、材料や値段などが厳しく決められています。空港でも買える「かさの家」が有名ですが、筑前三大美人江崎イシが営み、犬飼毅や野口雨情も訪ねた「お石茶屋」も有名です。